第23章 帝鬼軍の首都
「………」
葵の言葉で日本帝鬼軍の事が少しわかった気がする。
三宮など数字を持つ者達にとって柊は絶対なのだろう。
葵
「違うか、三葉」
三葉
「…それは」
そう三葉も教育されてきたからこそ否定ができない。
優一郎
「違う!!」
葵
「なのに何故まだ無様に生きる?」
優ちゃんが否定の言葉をあげるも、葵は無視をした。
葵
「命令違反して仲間を死なせ…挙句今度は大義から逃げて生き残って、いったい生きる価値がお前にまだあるか?」
三葉
「…うぅ」
逃げ道がない葵からの言葉に三葉は何も言い返せない。
もう顔すら上げていられなかった。
優一郎
「ふざけんなよ!!あるに決まってんだろ!!」
葵
「部外者は黙れ」
優一郎
「俺は部外者じゃねぇよ」
葵
「ならお前は何だ」
この質問の答えは間違いなくあれだろう。
いつもの優ちゃんが異常な程執着している存在。
優一郎
「俺は三葉の家族だ」
葵
「………」
三葉
「あ…」
シノア
「………」
三葉の本物の家族である葵に言うべき事ではない。
さすがに表情を崩さなかった葵も見た感じわかりづらいが、驚いていた。
優一郎
「で、俺達は家族の為に命を捨てるんだ。大義なんて知るかよ」
葵
「…ふぅん」
でもその驚いたのも一瞬で戻ってしまう。
葵
「お前はこいつと寝てるのか?だから裏切る」