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罪と罰【終わりのセラフ】

第23章 帝鬼軍の首都




「人体実験もだけどよく同じ人間にできるね…」


与一の言い方からして結構酷い拷問だったのは察する事ができる。
そんな事を話していると、前方に大きなビルが見えてきた。


「あそこが日本帝鬼軍の本拠地?」

クローリー
「そうじゃない?みんなそこに向かってるし」


みんなに続いてビルの目の前に辿り着く。
すると、そのビルの前に1人の女の人が立っている事に気づいた。


シノア
「みっちゃん」

三葉
「ん?」

シノア
「あなたのお姉さんがいます」

三葉
「…!!」


よく見てみると確かにあの女は三葉にどこか似ている。
ただ、姉の存在に気づいた三葉が青い顔をして固まった事が引っかかった。


「お姉さんなの?」

シノア
「三宮 葵(さんぐう あおい)、正真正銘みっちゃんのお姉さんです」


三葉が立ち止まった所まで近づいた時に質問をしたが、答えたのは三葉ではなくシノアだ。


グレン
「おい」


「一瀬 グレン…」


グレンも様子がおかしい三葉には気づいているだろう。
でも言葉はかけずに葵に話しかけにいった。


三葉
「………」

優一郎
「三葉、大丈夫か?」

三葉
「…問題ない」


口ではそう言うが、三葉の顔色は青いままだ。


グレン
「お前ら行くぞ」


話が終わったグレンがみんなを呼んでいる。
三葉は大丈夫なのか見ると、俯きながらも歩き始めていた。
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