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罪と罰【終わりのセラフ】

第23章 帝鬼軍の首都




兵士2
「なんだあいつは!!」


動揺している兵士達には怪我をさせていない。
俺が狙ったのは刀だ。

狙い通り刀の刃を斬る事ができたので、あの2人はもう戦えない。


優一郎
「すげー、あいつらの動き遅く見える」


対峙した俺の感想はこれだった。
ここを離れていたのは少しの間だったが、その間に強くなっていたようだ。


兵士3
「撃てぇ!!」


自分の強さを実感していると違う位置から聞こえてきた声。


優一郎
「………」


そちらからは車に向けて矢が32本放たれた。
阿朱羅丸は斬れるか。
心の中で問いかける。


阿朱羅丸
「………」


声こそ聞こえないが、阿朱羅丸は返事をする様に力を増した。


優一郎
「楽勝〜」


これならいける。
車の前へと出て全てを弾いていく。


ミカ
「優ちゃん!」

優一郎
「ミカ」


最後の1本の矢はミカが飛び出して弾いてくれた。
だが、ミカの表情に余裕はない。

それもそうだろう。
俺達の周りには取り囲む様に兵士が迫っていたのだ。


ミカ
「すごい数だ。やっぱりこれ罠だったんだ」

優一郎
「いやいや、まだわかんねーだろ」


それにこいつらは罠にしては弱すぎる。


優一郎
「これ多分だけど首都防衛兵だ」

ミカ
「防衛兵?」

優一郎
「街を守ってるんだ」


俺も昔やっていた防衛兵。
それならこの弱さにも納得できる。
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