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罪と罰【終わりのセラフ】

第22章 第六のラッパ吹き




まず動いたのは天使。
ラッパの音色が響くと、優ちゃんの足元からヨハネの四騎士が出現した。


「あの狭い空間に4匹…」


完全に包囲された優ちゃん。
でも怯む事無く、刀を抜く。


第六の天使
「…っ!」


そしてあっという間にヨハネの四騎士を倒した。
4匹倒したそのままの勢いで、優ちゃんは天使へと斬りかかる。

少し驚きながらも天使は手にするラッパで防いだ。


優一朗
「くっ…」

第六の天使
「…鬼か」


天使は近づいた事で気づいた鬼の存在に嫌悪を顕にした。


第六の天使
「邪な呪いがお前の使命を邪魔している」


激しく刀を振るう優ちゃんにそれを防ぎ続ける天使。
その攻防がしばらく続いた膠着状態の折、突然状況が動いた。


第六の天使
「鬼は下位存在。そんな武器ではこの力は…」


どちらかの武器から小さな音が聞こえた瞬間、天使の言葉が止まる。
こちらからはよく見えないが、あれは恐らく天使のラッパ。


第六の天使
「………」


それを見た天使の表情は変わり、翼を出して飛び立った。



「わ…」


天使は天井を突き破り、空へと飛んでいく。


優一朗
「飛んだ…俺は…?」


破壊された天井が辺りに落ちていく中、優ちゃんは集中している。
何をしているのか、その答えはすぐに出た。


優一朗
「よし」


天使の白い翼とは反対の真っ黒な翼が生えた優ちゃん。
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