• テキストサイズ

罪と罰【終わりのセラフ】

第21章 囚われの天使




日本帝鬼軍のトップは柊家であり、その柊の一員なのが深夜とシノア。
そしてその下には柊を支える一から十の数字を持つ名家がある。

一瀬、二医、三宮、四神、五士、六道、七海、八卦、九鬼、十条。

その中で私が知っているのは一瀬 グレン、三宮 三葉、五士 典人、十条 美十の4人だ。


五士
「そして名家に順列は無い。一瀬を除いて、だが」

「それで…」


その短い言葉で理解した。
事情は聞かないが、一瀬は名家でありながら立場が弱い方なのだろう。
だから階級は低いのだが、実力でグレンは隊長になっている。


五士
「まあ吸血鬼にも階級はあるだろ?それと同じようなもんだよ」

「…いや、全然違うよ」


吸血鬼の階級では数字の高さが強さの目安になるのだが、日本帝鬼軍とは似ているようで全然違う。


五士
「どこら辺がだ?」

「日本帝鬼軍は家の事が関わってくるんでしょ?」

深夜
「かなり関わってくる、というかほとんど家の事で決まるよ」

「吸血鬼は完全に実力主義。若くても強かったら上にいく」


これはかなり大きな違いだ。
そしてこの事は人間達にとって大きな弱点にもなる。

上の階級の吸血鬼達は化け物級の強さだが、日本帝鬼軍には弱くても家の力で上の階級になっている人間がいるという事になる。


五士
「実際グレンは実力だけならもっと上だからな」

深夜
「でもそれが日本帝鬼軍だ」
/ 646ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp