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罪と罰【終わりのセラフ】

第21章 囚われの天使




それに深夜もグレンも私の事を知っているのだから一方的に知られているのは気分が良くない。


深夜
「じゃあ僕が簡単に紹介しようか」


そう言って深夜が自分とグレン隊の事を教えてくれた。

グレン隊のメンバーは5人。
隊長の一瀬 グレン(いちのせ ぐれん)中佐。
花依 小百合(はなより さゆり)少尉。
雪見 時雨(ゆきみ しぐれ)少尉。
十条 美十(じゅうじょう みと)大佐。
五士 典人(ごし のりと)大佐。


「…深夜は?」


気になったのは隊員の中に深夜の名前が無い事だ。
彼らと一緒に行動していたからてっきり深夜もグレン隊のメンバーだと思っていた。


深夜
「僕は渋谷本隊に所属してる。階級は少将だよ」

「でもグレン達と一緒に行動しているよね?」

深夜
「僕、学生の時はグレン隊のメンバーとチームを組んでいたんだ。だから一緒に行動する事が多いかな」


つまり深夜は柊の人間だからグレン隊ではなく本隊に所属している。
だから学生時代のチームの残ったメンバーで隊ができたようだ。


「後、五士と美十は大佐なのにどうして階級の低いグレンが隊長なの?」

五士
「ああ、家の力だよ」

「?」


吸血鬼の世界に身を置いている私にはその意味が分からない。
そんな私に五士は、家の力が軍の階級にどんな影響を与えるのかを丁寧に説明してくれた。
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