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罪と罰【終わりのセラフ】

第20章 力の制御




優一郎
「…与一、作戦開始まで後10秒だ」

与一
「う、うん」


いよいよ後10秒。
作戦は与一の攻撃から始まる。


深夜
「………」


少し離れたビルにいる深夜の方を見ると、私の視線に気づき頷いた。
皆の準備が整っているのを確認して、ここから援護する私がカウントを始める。


「7、6、5…」

優一郎
「お前が撃つと同時に走るぞ」

「4、3、2…」

与一
「撃ちます!」

「1」


私のカウントが終わると同時に発射された与一の鬼呪。
それを合図に全員が飛び出して行った。


優一郎
「いっけぇぇぇ!!」

キ・ルク
「は、なめんなよ」

「…!」


集中して耳をすませばなんとか聞こえたキ・ルクの声。
彼がこちらに気づいているのは今ので分かった。
受けて立つ気満々のキ・ルクに彼らはどれだけ持ち堪えれるだろうか。


与一
「計画通りに撃たないと…!」

「………」

与一
「4発目、5発目、6発目で照準を左に20m移動…」


どうやら前線の方ばかり気にしていられないらしい。
まずはプレッシャーを感じて動揺している彼を冷静にした方が良さそうだ。

それもここがミスをすると作戦に支障が出るので迅速にしなくてはいけない。


与一
「計画通りに…計画通りにやらなくちゃ…!」

「落ち着いて」


声をかけるが彼から焦りは消えない。
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