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罪と罰【終わりのセラフ】

第20章 力の制御




クローリー
「いや。それでも50%かなぁ…」

ミカ
「…!」


ミカの顔が凍りついた。
お兄ちゃんはそんなミカを放置し、グレンへと問いかける。


クローリー
「これ、どれくらいの時間コントロールできるの?」

グレン
「成功しても数秒だ」

クローリー
「じゃあ向こうの方が強い」


お兄ちゃんは即答だった。
これが数秒持ったところで到底キ・ルクには敵わない。
それは私でも分かる事だ。


ミカ
「…っ」

三葉
「えええ」


でも三葉とミカは違う。
これが成功しても勝てない程の強敵と聞いて固まってしまっている。


深夜
「いや、キ・ルクって誰?吸血鬼?」

「そう、吸血鬼」

深夜
「…っ!?」


グレンは答えないだろうから代わりに返事をすると酷く驚かれた。
今までは混乱していて私の存在に気づかなかったのだろう。


深夜
「アリスちゃん何でここに…って」

クローリー
「ん?」


私に何かを聞こうとした時、深夜とお兄ちゃんの目が合った。
その瞬間、驚いた顔をしていた深夜が苦笑いへと変わる。


深夜
「何でお前がここにいるんだよ」

クローリー
「やあ久しぶり。名古屋以来かな?」

深夜
「久しぶりって…」


話が噛み合わず、深夜は困った様子だった。
助けを求める様にグレンの方を見る。


深夜
「グレン、これはどうなっているんだ?」
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