第20章 力の制御
グレンを問い詰めようとしていた2人が大人しくなった。
グレン
「優がセラフをコントロールできるようになるまでこれを繰り返す」
三葉
「…はは」
与一
「嘘でしょ…」
その衝撃的な発言に後から参戦した2人の顔が引き攣る。
優一郎
「…ん」
それからすぐに優ちゃんの意識が戻った。
「大丈夫?」
優一郎
「………」
声をかけたが返事は無く、ぼーっとした様子で黙り込んでいる。
まだ意識がハッキリしていないのかもしれない。
グレン
「優?」
優一郎
「…あれ、俺どうしたっけ?」
グレンに呼ばれて顔を上げた優ちゃんは記憶が混濁している様だった。
ミカ
「薬で暴走してた」
優一郎
「ああ!失敗した?」
深夜
「…っ」
傷だらけなのに笑っている優ちゃん。
その姿を見て深夜の顔が曇る。
優一郎
「したよな?ごめん、次頑張る」
五士
「絶対死んじゃうよ〜」
簡単に言うが、五士の言う通りだ。
これを続けるといつか死人が出る。
与一
「君月くんと鳴海さんも呼んで来た方がいいかな?」
「その方がいいと思う」
与一
「だよね!行ってくるよ!」
与一も私と同じ考えだったのか、人手を増やしに屋敷へと走っていった。
でもその2人が来ても厳しい事に変わりない。
ミカ
「クローリー、優ちゃんがこれをコントロールできればキ・ルクに勝てる?」