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罪と罰【終わりのセラフ】

第19章 蘇生




三葉
「十字架に磔にされて日光を浴びされていたぞ」

シノア
「燃えていて苦しそうでしたね」

「へぇ…」


これで1つ情報を得られた。
日光を浴びさせる拷問はあのフェリドでも苦しむ。
お兄ちゃんには聞きづらい事なので彼女達から聞けたのは助かった。

それと同時にとある可能性が確信に変わる。


三葉
「それが?」

「苦しいってレベルの拷問ならフェリドの作戦通りだと思う」

三葉
「拷問がか…?」

「そう」


死なないのならフェリドは平気でやるはずだ。
ほとんど断定している私に2人は顔を見合わせる。


三葉
「さすがにそれは怖いな…」

シノア
「ええ、ほんとに…」


私はフェリドと一緒にいた期間が長いのでこれくらい驚かなくなってしまった。
彼女達もこれから長い付き合いになるかもしれないからいずれ慣れるのだろう。


シノア
「ところでアリスさん」

「何?」

シノア
「ずっと気になっていたのですが…」


前置きをしたシノアは今までの真面目な話での雰囲気とは違い年頃の女の子の様で楽しそうだ。


シノア
「クローリーさんとミカさんって仲が悪いのですか?」

「お兄ちゃんとミカ…?」

シノア
「はい」


質問の意図が分からずに首を傾げる。


シノア
「どうですか?」

「ミカは分からない。でもお兄ちゃんは嫌いではないと思うけど…」
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