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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




斉藤(リーグ・スタフォード)
「殺そうとしたらまた罠が発動するんだろ?」


フェリドくんは自分を殺しかねない相手には罠を仕掛けている事が多い。
それを理解しているという事は彼はフェリドくんよりも強い、上位始祖の可能性が高い。

先程の父さんという呼び名から察するにあれがフェリドくんの主だ。


フェリド
「殺さなかった事を後悔するかもですよ」


戦う気がない男へフェリドくんは挑発をやめない。


フェリド
「さぁどっち?どっちが正解でしょう?」

斉藤(リーグ・スタフォード)
「………」


煽り続けたフェリドくんに向かって吸血鬼は突っ込む。


フェリド
「………」


その瞬間、フェリドくんの瞳が死を受け入れる様に一瞬穏やかになったように見えた。


斉藤(リーグ・スタフォード)
「妙な奴を息子にしちゃったなぁ」


殺すかと思える程の速さでフェリドくんへと近づいた男。
だが、彼はフェリドくんの頭に手を置いただけで何もしなかった。


斉藤(リーグ・スタフォード)
「いつの間にか僕に娘が増えてるようだし、相変わらずお前が何をしたいのか分からないよ」

クローリー
「…娘」


この吸血鬼がフェリドくんを吸血鬼にした上位始祖なら彼は僕とアリスの親でもある。
そして彼は娘と言った。

つまりいつかは不明だが、アリスと会ったのだ。
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