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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




衝撃でまた傷が開いて閉まったらしく、血が抜けていく。
元から血が足りていなかったのか、私の意識はあっという間に黒く染まってしまった。



*****



(クローリーside)


クローリー
「………」


2人がどこかへ去った後、フェリドくんがこっそりと場を離れようとしている事に気づいた。


クローリー
「君達はバスの中に戻って」

優一郎
「え、おい!」


優達に声をかけると、返事を聞かないままフェリドくんを追いかける。
暫くして辿り着いた場所は大阪にあるフェリドくんの屋敷の近くだった。


クローリー
「…!」


優達を放置してまでこんな所で何をするのか。
離れた位置からフェリドくんを見ていると誰かが近づいてくる気配を感じた。


フェリド
「やあ父さん」

斉藤(リーグ・スタフォード)
「………」


フェリドくんに父さんと呼ばれた吸血鬼。
彼はすごい速さで移動をしていたが、フェリドくんに気づくと立ち止まった。


フェリド
「待ちかねました。1000年ぶりですねぇ」

斉藤(リーグ・スタフォード)
「………」


彼はそれに答えず、チラリと後ろを見やる。
その態度から何かに追われているのだと分かった。


斉藤(リーグ・スタフォード)
「…ウルドが来る、君とは話はできないよ」

フェリド
「でも僕が邪魔でしょう。殺しておくべきでは?」
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