• テキストサイズ

罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




斉藤(リーグ・スタフォード)
「今日は許そう。でも次は遊びじゃすまさないぞ、フェリド」

フェリド
「………」


そう告げると、男は返答を待たずに立ち去ってしまった。
少し待ったが、フェリドくんは動かない。
このまま優達を放置できないので、彼の前へと出た。


クローリー
「君さ、あんな化け物の血を僕やアリスに入れたの?」

フェリド
「うん、あれが僕らのパパだよ」


話しかけるともういつも通りのフェリドくんに戻っている。
それに僕の存在に気づいていたのだろう。
突然現れたのにも関わらず全く驚かない。


フェリド
「声を掛けなくて良かったのかい?」

クローリー
「…いや、さすがにあれを殺すのは無理だろう」

フェリド
「ふふ、難しい方がゲームは面白いだろ?」


流石にあんな化け物に勝負を挑む程無謀ではない。
あの強さは面白いというレベルを遥かに越えていた。


フェリド
「まずは第五位とか第三位とか殺して練習しようよ」


それでもフェリドくんは簡単に言ってくれる。
実力的に第七位の僕では年季も実力も差があり過ぎて到底勝ち目が無い。


フェリド
「ウルドを殺せるようになれば父さんも殺せるはずだ」


僕の意見を聞かずに1人、話し続けるフェリドくん。
多分その戦闘には僕はもちろん、アリスも巻き込むつもりだろう。

それでも戦力は足りない。
/ 646ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp