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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




ミカ
「………」


ミカは楽しそうなフェリドくんを睨みつけた。
でもフェリドくんには逆効果だ。


フェリド
「そんなに睨むなよー。君の復讐相手は僕じゃない、クルル・ツェペシだ」


この復讐は僕との話からきているのだろう。
だからミカの主であるクルルが復讐相手になる。


ミカ
「そんな事よりこれはどこに向かってる?」


自身を吸血鬼にしたクルルを恨んでいないのか、フェリドくんを無視して話を変えた。


フェリド
「知りたい?」

ミカ
「………」


でもフェリドくんが簡単に教える訳が無い。
ミカが苛つく気持ちが良く分かり、彼に嫌がらせをした。


クローリー
「よっ…と」

フェリド
「おわっ」


立っているのがフェリドくんだけだと確認してからブレーキを踏んだ。
急停車した反動でフェリドくんが窓を突き破り外に飛ばされる。


優一郎
「痛ってー!?」

ミカ
「だ、大丈夫?優ちゃん」

優一郎
「いや、大丈夫じゃない…頭打った」


流石に突然過ぎた為、フェリドくん以外にも被害は出た。
人間達は座っていたから飛ばされる事は無かったが、前の座席に顔をぶつけている。


君月
「な、なんだ…?」


人間達は驚いてこちらを見ているが、彼らの事は気にしない。


フェリド
「………」

クローリー
「ははっ」
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