第6章 4年前
男の子3
「わーい!!」
優一郎
「おい危ない……ぎゃあああっ!!」
後ろの方にいた男の子が最後に飛びついてくる。
支えようとしたが、流石に無理だった。
結局ドサッと派手な音をたてながら後ろへ倒れ込む。
院長
「ふぅ…これなら仲良くできそうね」
少し離れた位置で見ていた院長先生が安心した顔でそう呟く。
その瞬間、異変が起きた。
院長
「っ!」
院長先生の鼻や口から血が大量に溢れる。
その事に院長先生自身が気づいた瞬間、声をあげる間もなく崩れ落ちてしまった。
ミカ
「え?」
優一郎
「何だ…?」
倒れた音に反応して、そちらを見る。
そこには血を流しながら倒れている院長先生の姿があった。
男の子1
「せ、先生!?」
女の子2
「院長先生!!」
他の子供達も気づいた。
すると俺から離れて院長先生の元へ駆け寄る。
俺達も行こうとした…その時、外から大きな物音が聞こえた。
優一郎
「!?」
ミカ
「何!?」
2人で窓に駆け寄り外を見る。
そこには先程までの街並みは無く、全く違う光景があった。
まるで世界が滅亡したと言われてもおかしくない程だ。