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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




これはフェリドくんの薬が聞いているからだろうか。


フェリド
「おはよ〜、気分はどうだい?」

優一郎
「鬼が静かだ。お前の薬が効いてる」

フェリド
「お礼は?」

優一郎
「話次第だな」


つれない優に面白くなさそうな反応を見せたフェリドくんは、興味が失せたらしい。
優から君月へと視線を戻した。


フェリド
「優ちゃんには悪いけど話、戻すよ」

優一郎
「…何の話をしていたんだ?」

シノア
「鳴海隊の皆さんの遺体も人質に…」

優一郎
「くっ…」


先程出てきた新事実を聞いて唇を噛んだ優。
でもこれで終わらずに追い打ちをかけるのがフェリドくんのやり方だ。


フェリド
「死体の事を人質って言うなら、もっと凄い人質が僕の所にいるよ」

ミカ
「…これ以上死体を出されたって一緒の事だぞ」

フェリド
「違うってちゃんと生きてるよ」


彼らに対して人質になる人物。
そして生きているとなると簡単に絞り込める。


フェリド
「ミカちゃんや優ちゃんにとっては最大の人質になる子」

ミカ
「!!」

優一郎
「まさか…」


2人も名前を出されなくても気づいた様だ。


フェリド
「アリスちゃんだよ」

クローリー
「………」


静かに告げられた名前は想定通り。
でも彼は本当に人質にする為に、簡単に手に入らない第二位始祖の血を飲ませてまで生かしたのか。
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