第17章 地下都市の終焉
フェリドくんはアリスの甘さを分かっている。
これを報告しても驚かないだろう。
君月
「あいつは…俺を逃がした事で罰でも受けるのか?」
クローリー
「さあ?フェリドくんは気まぐれだから」
フェリド
「何〜?僕の話してさ」
気がつくとフェリドくん達が到着していた。
気配を消して近づくのは本当にやめて欲しい。
クローリー
「何でもないよ、このバスでいい?」
フェリド
「うん。エンジン掛かりそう?」
クローリー
「多分ね」
後は充電器を付けるだけだ。
たまたま持ってきていたエンジン用の充電器を取り出す。
フェリド
「しかし君、実は機械いじり好きだよね〜」
クローリー
「君がクラシックカーを無理矢理僕に直させるから覚えちゃっただけだよ」
フェリド
「ははは」
フェリドくんの無茶振りに答えていたからか、気がつくと色々できるようになっていた。
じゃないとたまたまでもこんな充電器を持ってきていない。
フェリド
「わっ、動いた」
充電器を付けると無事エンジンが掛かった。
ちゃんと動く事を確認してから汚れてしまった手袋を外す。
フェリド
「おーいみんなーお待たせー」
綺麗な手袋に付け替えていると、フェリドくんは少し離れた場所にいる人間を呼んだ。
フェリド
「バスが動いたよ、これで一緒に移動出来る」