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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




フェリド
「だから責任取って助けるよ。このままじゃ彼は鬼になる」


全く悪びれていない発言に腹が立つ。


ミカ
「ふざけるな!!優ちゃんには触らせないぞ!!」

フェリド
「じゃあこの注射、君が打つ?」


そう言ってこちらへと差し出した注射器。


ミカ
「中身はなんだ」

フェリド
「危ない薬さ」

ミカ
「貴様…」


フェリドがわざと僕を煽っている事くらいは分かっている。
それでも受け取らないのは、この薬を打って優ちゃんが元に戻る保証が何も無いからだ。


フェリド
「もう遊んでる時間ないし打つよ」

ミカ
「させない」


安全性も分からないまま注射させる訳にはいかない。
止める為に剣を抜き、フェリドへ突っ込む。


フェリド
「クローリーく〜ん」

クローリー
「もう来てるよ」

ミカ
「ぐ…!!」


呼ばれる前から動き出していたクローリー。
僕の攻撃を簡単に受け止め、斬りかかってきた。
これでは優ちゃんを守れない。


フェリド
「じゃあ、優ちゃんは僕がいただきまーす」

ミカ
「くそっ!!優ちゃん!!」


クローリーはあくまでも足止めしかやる気は無いらしく、かなり手を抜いている。
だから優ちゃんの事を気にしながら戦う余裕があった。


フェリド
「うわ、可愛く育ったねぇ」


優ちゃんの目の前にしゃがみ込むフェリド。
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