第17章 地下都市の終焉
優一郎
「一緒に出るんだ。この狂った世界から…もう1度地図を探しに行くんだ」
あの時、持って来てくれた地図の様に、希望の地図を探し出す。
優一郎
「一緒にやろう。今度は全員生きてこの暗闇から抜け出すんだ」
ミカ
「…分かった、でもそんなに都合良くいく?」
優一郎
「2人でやるんだ。力を貸してくれ」
仕方なくといった感じだが、これで話はまとまった。
ミカと頷き合い、クローリーの方を見て叫ぶ。
優一郎
「終わりだクローリー・ユースフォード!!俺達はお前と戦わない!!」
*****
(クローリーside)
話し込んでいた優とミカが僕へと休戦を求めてきた。
クローリー
「おっとそういう展開?」
与一
「優くん!!」
君月
「てめぇ何言ってんだ!!」
優の言葉に動揺し、全員の動きが止まる。
優一郎
「素直に捕まってやる!!」
三葉
「ダメだ優!!」
シノア
「優さん!!」
人間達は優を止めようとするが、彼は僕から視線を外さない。
しっかりとした目でこちらを見てくる。
優一郎
「お前の目的は俺だろ?終わりのセラフの実験体が目的だ、違うか?」
クローリー
「いやぁ…」
残念ながら僕には目的は無い。
この場合はどうすればいいだろうか。
そう思ったその時、車のエンジン音が響いた。
クローリー
「あ、目的ある奴が来たね」