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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




君月
「与一…!」


与一と呼ばれた気の弱そうな男の顔に痣のようなものが浮かぶ。
その後の攻撃は先程よりも強くなっていた。

このシステムはどうなっているのか。
吸血鬼の武器に少し似ている所が見られるが、よく分からない。

よく観察したいが、他の人間も攻撃を始めてきた。


君月
「よし、範囲内だ。鬼籍に入るまでの九つカウントを始めろ…鬼籍王」

鬼籍王
「一(ひ)、二(ふ)」


少し近づいて、鬼呪装備の力を発動した君月。
これは暴走した優を閉じ込めた少し厄介な技だ。


クローリー
「それも前見た。鬼の不可思議能力だろう?」


1歩引いた方がいい。
そう思い、足を掴んで放さない女を見る。


クローリー
「君、放してくれる?」

三葉
「絶対に放さない!!」

クローリー
「じゃあ腕を落とそうか」


フェリドくんに手足くらいは切断していいと言われている。
だからそう言うが、それでも彼女は放そうとしない。


三葉
「あたしはもう足でまといにならない!!」

シノア
「みっちゃん!!」


僕が本気だと気づいたシノアが一気に近づいて斬りかかってくる。
剣を抜いて対応すると、シノア以外も続々と突っ込んできた。


クローリー
「ふぅ…」


遠くから聞こえる車の音からするとフェリドくんはもう少しで到着する。
それならこの少しの時間、殺さない程度に遊ぶのがベストだ。
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