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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




フェリド
「でも僕は君の知り合いも皆殺しにしたけど今は仲良しだよ」

クローリー
「仲良しかなぁ…」


彼に殺されたかつての仲間、十字軍の事を思い出す。
昔の事なので鮮明に思い出せない記憶。
だが殺された当初は復讐の為だけに生きていた。

でも今はこうして敵だった彼と一緒にいる。


クローリー
「じゃあ仲良くなるのに800年はかかる訳だ」

フェリド
「はは、そんなにかかると困るね」


僕の時と同じ様に、彼は困るどころか楽しむだろう。
そんな雑談を交わしていると、視線を感じた。


クローリー
「あ〜、今一瞬見られてたね。逃げたよ」


かなり遠くから感じた視線と気配。
恐らく遠距離の鬼呪装備を使っている。


フェリド
「ちょっと逃がさないでよ〜」

クローリー
「まさか僕に走っていけとでも?」

フェリド
「だって僕運転してるし〜」


目的がない僕が追って何になるのか。
だから僕は提案をした。


クローリー
「運転代わるよ」

フェリド
「早く行けよ」


笑顔でピシャリと断られたらもう仕方ない。
渋々立ち上がり、フェリドくんに指示を仰ぐ。


クローリー
「で、僕はどうすればいいんだっけ?」

フェリド
「殺さないで。でも手足くらいは切断していいよ」


仲間になろうとしているのに手足を切断してもいいという指示が何とも彼らしい。
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