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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




クローリー
「アリスが言ってたけど君はアリスの仲間、つまりその2人の家族を見殺しにしたんだよね?」

フェリド
「したねぇ」

クローリー
「しかもお遊びで」

フェリド
「あれは楽しかった」


舌舐めずりしながら言うフェリドくん。
これは全く悪びれていない。


クローリー
「それで今から僕らは何しに行くんだっけ?」

フェリド
「優ちゃんとミカちゃんの仲間になりに行くのさ」


なぜ僕の話を聞いていながら何も違和感を感じないのか。


クローリー
「それ絶対無理じゃない?」

フェリド
「なんで?」

クローリー
「いや、常識的に考えて」


本当に意味が分からないというような満面の笑みでフェリドくんは聞いてくる。
この吸血鬼には常識なんて通じない。


フェリド
「常識なんかにとらわれちゃダメだぞ、クローリーくん」

クローリー
「は?」

フェリド
「かつての敵同士の友情!1番熱い展開じゃないか〜」


何とも彼らしいセリフにこれ以上話すのを辞めた。


クローリー
「もう言葉も出ないよ」

フェリド
「そお?」


フェリドくんは分かっているのだ。
優とミカは今でも自分を恨んでいて、仲間になんて簡単になれる訳が無い。

そう分かっていても向かう理由は計画に必要だから、そして自分が楽しめるからだろう。
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