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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




クローリー
「君に仲間なんているの?」

フェリド
「え!?少なくとも君は僕の仲間だと思ってたんだけど」


心外そうな反応をしているが、本心ではそんな事思っていないであろうフェリドくん。


クローリー
「そもそも君を信じられた事が1度もないよ」

フェリド
「そんな〜、もう800年くらい一緒にいるのに〜」


多分この吸血鬼を心から信じられるようになる日は死ぬまで来ない。
長い付き合いだからそう断言できる。


クローリー
「800年か…、もうそんなになるっけ」

フェリド
「そんなになるよ。ほんと生き過ぎて退屈しちゃうよね〜」


確かに出会った頃からフェリドくんはずっと楽しそうにしながらも、本心では退屈そうだった。
それでも最近は楽しそうに見える。

自分の計画が本格的に動き始めたからだろうか。


クローリー
「で、どこに向かってるの?」

フェリド
「とある小さな漁村」


そう答えたフェリドくんの顔を見ると、やはり楽しそうに笑っていた。
つまりその漁村には何かがあるのだ。


クローリー
「そこで何がある?」

フェリド
「愛しの優ちゃん、ミカちゃんの仲間になりに行くのさ」

クローリー
「………」


先程の仲間とはその2人の事だったらしい。
でも彼らとフェリドくんは少なくとも友好的ではないはずだ。
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