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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




フェリド
「なーにー?」


吸血鬼の聴力でも聞こえない範囲に出てから僕は運転をするフェリドくんに声をかけた。
まず聞くべきはアリスの安否。


クローリー
「アリスは今どこにいる?」


あの時、フェリドくんはアリスを屋敷へと帰らせていた。
でもこうなる事を予想していたのなら何かしらの対処はしているだろう。


フェリド
「ああ、説明してなかったっけ?」


運転しながらこちらを見るフェリドくん。
当然説明なんてされていないし、する気もなかったはずだ。


フェリド
「アリスちゃんは無事だよ」

クローリー
「へぇ…」

フェリド
「それに安全じゃなかったら連れてきてる」


こればかりは嘘をついていそうにない。


クローリー
「ならいいや」


アリスはわざわざフェリドくんが吸血鬼にした人間。
無駄死にさせる訳が無いからこれ以上は追求しない。

そして気になる事はもう1つ。


クローリー
「これさ、どこ向かってるの?」

フェリド
「ん〜?」


僕の質問を聞いて笑顔を浮かべたフェリドくんと目が合った。
今回は素直に教えてくれるだろうか。


フェリド
「僕らの仲間達がいる場所だよ〜」

クローリー
「仲間?」

フェリド
「うん」


案の定具体的ではない答えに彼には縁のない仲間という言葉に笑ってしまう。
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