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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




少し距離があるから上位始祖達にこの声は聞こえていないはずだ。


チェス
「でも私フェリド様のおふざけで殺されるのは嫌ですぅ」

ホーン
「私もです」


フェリドくんの案件は面白いのだが、巻き込まれるのが面倒なのは否定できない。


ウルド・ギールス
「能書きはいい。結論を言え」

フェリド
「………」


回りくどいフェリドくんに沈黙していたウルド・ギールスが無表情のまま言う。
それを聞いて待ってましたと言わんばかりに笑うフェリドくん。


フェリド
「クルル・ツェペシ第三位始祖が人間と共謀して終わりのセラフの実験をしていたようです」

レスト・カー
「!!」

ウルド・ギールス
「………」


第三位始祖の裏切りなんて誰もが予想できなかった事で、上位始祖達も驚きを隠せない。


フェリド
「その実験は完成し、人間は終わりのセラフの兵器化に成功しました。私とクローリー・ユースフォード第十三位始祖は命を賭してクルル・ツェペシの拘束に成功しましたが…」

クローリー
「おっと盛大に巻き込まれた」

チェス
「あう〜」


やはり巻き込まれたが、ここまで派手に巻き込まれるのは想定外だ。
さっき巻き込まれたくないと話していただけにチェスも思わず声を漏らしている。


フェリド
「しかし大きな力を手に入れた人間に我ら吸血鬼は抗することができず…」


その時、外から激しい爆撃音。
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