第17章 地下都市の終焉
クローリー
「…そろそろだな」
フェリドくんが指定した時間が近づき、続々と通信が繋がり始める。
そして最後に第二位始祖のウルド・ギールスと繋がり、フェリドくんはモニターの前へと出た。
フェリド
「上位始祖の皆様、この度は急にお呼び立てしてしまい申し訳ありません」
ニュクス・パルテ
「なんと!では上位始祖ではないお前が我々を呼びつけたのか!?」
声を荒らげたのは第五位始祖のニュクス・パルテ。
フェリド
「いやー、こちらも緊急事態だったもので」
ニュクス・パルテ
「ふざけるな!!たかだか七位のお前が…!!」
レスト・カー
「黙れよ、ニュクス・パルテ」
ニュクス・パルテ
「!」
レスト・カーに言葉を遮られたニュクス・パルテはピタリと止まった。
レスト・カー
「クルル・ツェペシがあの状態なら日本で次に地位が高いのはフェリド・バートリーだ。状況を見てものを言え」
ニュクス・パルテ
「くっ…」
レスト・カーが自身よりも上位なのもあるだろうが、的確な指摘に悔しそうに黙る。
それを確認するとレスト・カーは、フェリドくんに続きを言う様に指示した。
フェリド
「それが実はこの日本で非常に困った驚きの事態が起きてしまいまして〜」
クローリー
「フェリドくん珍しくご機嫌だなぁ」
笑顔で説明を始めたフェリドくんを見ながら呟く。