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罪と罰【終わりのセラフ】

第17章 地下都市の終焉




(クローリーside)


あの名古屋での戦いから3ヵ月経った。
僕はフェリドくんに言われてチェスとホーンと共に、上位始祖会を行うモニター室に来ている。


クルル
「………」


ここには日本で唯一この部屋を利用できる女王が椅子に縛り付けられていた。
なぜ女王がこんな事になっているのかと言うと、全ての元凶はもちろんフェリドくん。

僕達は名古屋空港へと移動した後、そこで終わりのセラフと呼ばれる計画を見た。
人体実験の末に完成していた天使。
その天使を操り、日本帝鬼軍は吸血鬼を大量に殺した。
吸血鬼だけでなく人間も殺していたが、それは仕方なかったのだろう。

だが、人間に誤算が起きた。
日本帝鬼軍を止めようと1人の人間が終わりのセラフを発動、天使となったのだ。
その人間はアリスが命懸けで守った優という少年。

2人の天使がぶつかった事で事態は収まった。
するとそれを待っていたかの様に作戦を始めたフェリドくん。
フェリドくんが計画していたのはクルル・ツェペシの失脚。

僕を囮にクルルを捕まえ、彼女の血を鬼になるギリギリまで吸い取った。
そして地下都市に戻ったフェリドくんはクルルの裏切り、つまり終わりのセラフの研究への関与を吸血鬼達に暴露。

それにより日本のトップはクルルの次に階級が高いフェリドくんへと変わった。
今日はその裏切りを報告する為に上位始祖会を急遽開くらしい。
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