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罪と罰【終わりのセラフ】

第16章 名古屋決戦




優ちゃんの言葉を聞かず、続けたお兄ちゃんの言葉は冷たかった。


優一郎
「黙れ黙れ黙れ!!」

クローリー
「僕らは結局何が起きても君達を恐れたりは…」

優一郎
「黙れぇぇぇ!!!」


声を荒らげた優ちゃん。
立ち上がれない状態だったにも関わらず、お兄ちゃんに向かって走り出した。


クローリー
「はは、凄い単純さ」


それを見て笑うお兄ちゃんの様子からわざと煽ったのだと気づくが、もう止められない。
挑発に乗って斬りかかった優ちゃんは冷静さを失っていた。


優一郎
「死ねぇぇぇ!!!」


簡単には割り込めない程の斬り合い。
誰もが動けない中、グレンだけは諦めていなかった。


グレン
「やめてくれ!!」


何とかして優ちゃんを止めようと叫び続ける。


グレン
「それ以上力を使うな!!鬼に心を乗っ取られるぞ!!」

クローリー
「鬼、ねぇ…」


グレンの言葉の意味はよく分からなかった。
でもこれ以上優ちゃんが鬼呪装備の力を使うのが危険なのだと理解する。


グレン
「俺はもうダメだって言ってんだろう!!早く捨てて…」

優一郎
「諦めるな!お前が無理矢理生きろって言ったんだろうが!!なら俺に見本見せろよ!」

グレン
「くっ…」


言う事を聞かない優ちゃんに焦るグレン。
そんな状況に終止符を打ったのはお兄ちゃんだった。


クローリー
「はぁ…。まだやるの?」
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