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罪と罰【終わりのセラフ】

第16章 名古屋決戦




それでもすぐに立ち上がろうとする優ちゃん。


クローリー
「タフだなぁ」


優ちゃんは押しては行けないスイッチを押してしまった。
お兄ちゃんはこれから遊びでは無く、少しだけ本気を出すはずだ。


クローリー
「じゃあちょっと両手で剣を振ってみようか」

優一郎
「く…そ…」


優ちゃんは体のダメージが酷いのか起き上がれない。
このままだと殺されてしまう。
それだけは避けたいが、今の段階で動くとチェス達に変に思われる。


「…っ」


だから痛む体に鞭を打ち、何かあった時に動ける位置まで近づく。


グレン
「優!!」

クローリー
「!」


お兄ちゃんが攻撃する前にグレンが間に飛び込んできた。
腕しか拘束してないからなんとか動けた様だ。


グレン
「こいつは他の貴族と次元が違う!!さっさと逃げろ!!」

優一郎
「な…」


優ちゃん自身も感じていたであろう圧倒的な実力差。
それを言われて優ちゃんは俯いた。


優一郎
「なんでここまでして力が足りない…?」

クローリー
「そりゃ、もちろん君が家畜だからさ」


優ちゃんの誰かに言うわけでもなく、1人呟いた言葉の答えを出したのはお兄ちゃん。
それも優ちゃんがもっとも嫌う家畜という回答でだ。


優一郎
「…黙れ」

クローリー
「それとも君らは牛や豚を食べる時にいちいち家畜の反抗に怯えるのかい?」
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