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罪と罰【終わりのセラフ】

第16章 名古屋決戦




クローリー
「アリスの目の異常から推測すると、お前はまだ不完全な吸血鬼なんだ」

「うん」

クローリー
「だから不完全なら修復能力が普通の吸血鬼より低いのかもしれないのではないかって思ったんだよ」

「なるほど…」


確かにそれなら説明がつく。
ただこれが事実なら最悪だ。

吸血鬼はどれだけ怪我をしようと修復できるのが利点。
だから怪我を恐れずに突っ込めるのだが、修復できないとそれができない。
つまりかなりの弱点となる。


クローリー
「まだ確定ではないけどこれからは今まで以上に気をつけた方がいい」

「そうだね」

クローリー
「特に鬼呪装備には注意するんだ」

「………」


お兄ちゃんに言われて肝が冷えた。
先程ももし私の事をよく思わない吸血鬼や、他の日本帝鬼軍と遭遇していたら私は死んでいたかもしれない。


クローリー
「…とりあえずホーンに手当てしてもらって」


お兄ちゃんは黙った私を見て話を変えた。
人間の様に感染症などの心配はないから後で自分でしようと思っていたのだが、こう言われたのなら仕方ない。


「今すぐ?」

クローリー
「ああ、すぐにやってもらうんだ」

「…了解」


急ぐ必要性は分からないが、了承する。



クローリー
「急がないと日本帝鬼軍が来るからね」


そして部屋を出ようと動き出した時にそんな事を言い出した。
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