第14章 任務
そこにはヨハネの四騎士と、先程見かけたあの女の子。
女の子は尻餅をついて逃げれない。
多分これが吸血鬼側の作戦。
子供を襲わせて、人間をおびき寄せようとしているのだろう。
だから私は助けに行けない。
行ったら私が作戦を妨害した事になってしまう。
女の子
「誰か!!」
助けを求める声が聞こえるが、駅の人間達は力がないから何も出来ない。
そしてこれが罠だと分かっている日本帝鬼軍も動かない。
このままだとあの子は死んでしまう。
孤児院のみんなと同じ様に一瞬でだ。
女の子
「いやぁぁぁ!!」
日本帝鬼軍1
「くそっ!!」
その時、我慢出来なかった1人が出てきてしまった。
1人が出てしまった事により、12人も一斉に出てくる。
でもこれだけの距離だ。
人間の足では間に合わない。
ヨハネの四騎士
「お゙お゙お゙お゙」
女の子
「ひっ!!!」
「…っ!」
人間が出てきて指揮官達も動き出した。
これで罠にかかったも同然だろう。
そう判断した私は、飛び降りてヨハネの四騎士を短剣で斬り裂いた。
ヨハネの四騎士
「お゙…お゙…」
あっという間に消えてしまったヨハネの四騎士。
辺りにはヨハネの四騎士だった物が舞っていた。
女の子
「あ…」
「………」
小さな声が聞こえて振り返る。
腰が抜けている様だが、無事そうだ。