第3章 第2話
小田切「 お…い……お〜い、愛莉〜? 」
愛莉はぼんやりと一点を見つめたまま珈琲を飲んでいた。
「 あ、すみません…小田切さん、どうしましたか? 」
小田切「 もうさっきから魂抜けたみたいにぼんやりとしてどうしたの? 」
小田切は心配そうに愛莉に問いかけた。
山内「 本当に小田切の言うように今日ずっとぼーっとしてるよ、具合悪いのか? 」
「 いやいや、全然元気です! 」
山内「 それならいいんだけど… 」
愛莉は無理して笑みを見せた。
が、中に香坂と共に入ってきた人物を見て固まった。
( 俊哉…… )
隣にいる井沢はその様子を見逃さなかった。
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