第2章 第1話
渡辺「 山崎さんは前、何処の高校だったの? 」
席につくと渡辺から愛莉に話しかけてきた。
「 えっと………あ、うん、福島出身で福島の高校だったんだ! 」
( やばい、考えてなかった… )
渡辺「 そうなんだ、じゃあ東京はまだ慣れないでしょ?何でも聞いてね 」
「 ありがとう 」
優しく話しかけてくる渡辺に愛莉はつられて笑顔を見せた。
その頃、井沢と山内は女子生徒から質問攻めにあっていた。
女子生徒「 先生彼女はー? 」「 好きなタイプはー? 」「 かっこいいー! 」
井沢も山内も質問攻めにあい、苦笑いを浮かべるしかなかった。
思わず愛莉は他人事のように笑ってしまった。
男子生徒「 山崎さん渡辺とだけじゃなくて俺とも話そうよ 」「 俺も! 」「 可愛いよね、山崎さん 」
すると今度は周りの席に座る男子生徒が勝手に席を外し、愛莉の回りを囲んできた。
( やばい…!! )
井沢「 うるさい!席に戻れ! 」
すると教卓からすかさず井沢が怒鳴り声をあげた。
その姿はまるで教師みたいで愛莉は吹き出してしまった。
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