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絶対零度 オリジナル夢小説

第2章 第1話





香坂「 おはようございます、ようやく皆さん揃いましたね 」


ミハンの統括責任者である香坂が呆れ顔で別室から現れた。


「 香坂さん本日は朝から申し訳ございませんでした 」


愛莉は慌てて自席から離れて香坂に駆け寄り謝罪した。



香坂「 星野さんが遅刻珍しいですが…社会人として次からは必ず時間厳守でお願いします 」



「 はい、申し訳ございません… 」


深く頭を下げ、顔をあげるといつの間にか香坂の隣にいた人物と目が合った。



北見俊哉、ミハンの統括責任者補助。

そして愛莉の元恋人である。




北見は愛莉から目を反らそうとしない。



愛莉も吸い込まれるように北見から目が離せなくなった。


香坂「 星野さん? 」


香坂の呼び掛けも愛莉の耳には届かなかった。



2人の間に不思議な何ともいえない時間が流れる。











井沢「 星野くん早く戻っておいで 」



沈黙を破ったのは井沢の声だった。



「 え…あ…… 」


愛莉は井沢の声にハッと我に返り井沢の方を振り返った。



すると井沢はにこりと笑いながら手招きしてきた。




愛莉は慌てて再び深くお辞儀をして井沢の隣にある自席へ歩きだした。





その間、井沢が北見を真顔でじっと見ていたことに誰も気づいていなかった。



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