第1章 秋風が吹く
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驚いた顔して立ってが俺の名を呼ぶ
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「和…」
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和「あ…ごめん、もしかして・・・寝てた?」
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「あ・・・うん」
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顔を触ったり頭を触ったり
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きっと寝起きで頭が回ってないだろうを見て
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何も変わってねぇなって笑みが零れた
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変わったのは
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ふっくらと大きいお腹で…
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和「ねぇ入ってもい?」
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「あっ…うん…」
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玄関に入ってドアを閉めた
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家族で暮らすには小さい部屋だ
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「えっと…なに?インターホン何度も鳴らしたよね?」
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和「うん(笑)電気点いてんのに出ないから倒れてんのかもって思って」
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「ふふ(笑)」
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笑った顔も俺の知ってるのままで・・
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胸がギュっと掴まれる
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「で?・・なんで来たの?」
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和「いや大野さんが持って行った果物が
1人じゃ食べきれない程あるから行ってこいって」
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中に進んでテレビの前に置いてある
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小さ目のソファに座った
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