第1章 秋風が吹く
.
*kazu*
.
.
リーダーに教えてもらった
.
んちの前に立ってる
.
.
表札にはの旧姓が書いてて
.
.
やっぱ結婚してねぇんじゃないかなって考えが浮かぶ
.
.
でもやっぱりインターホンを押すのはためらって
.
.
どうしようって何度も思って
.
.
玄関の前で行ったり来たり…
.
.
頑張れ俺…
.
.
.
.
震えそうな手でインターホンを押した…
.
.
待っても誰も出てこなくて
.
.
もう1度…
.
.
だけどやっぱり返事はなくて
.
.
え、こんだけ緊張したのに留守って…
.
.
でも、これ電気ついてるよね?
.
.
電気つけたまま出かける?
.
.
まさか倒れてるとか
.
ピンポンピンポンピンポン
.
焦って何度もインターホンを鳴らしたら
.
.
ガチャっとドアが開いた
.
「はい」
.
和「…あっ」
.
もう一度押そうとしてた手を引っ込めた
.
.