第3章 第1章 猛獣使いの世界へ
カトライア商店街
「ここは・・・・・・」
周囲を見るとそこは猛獣使いのプロローグ部分でお馴染みの商店街。
本編の言葉を借りるなら
【カトライア王国の玄関である噴水広場から少し入ったところにある商店街】
そして、ヒロインのティアナが虎を眠らせるイベントが起きる場所でもある。
それらしき少女が見えないので、まだ来ていないようだ。
私は今のうちに自身の姿を確認する。
(水色バージョンのティアナ衣装かな?)
それに胸につけている宝石のブローチ。
ティアナが攻略対象である動物たちを買うときに商人に渡した物に似ている。
同じ物ならば、ティアナの住んでいる家がいくつか買えるくらいの値打ちの物のはずだが・・・・・・。
一瞬自分がティアナになってしまったのかと思ったけど、それだと服の色が違うし目の色がそもそも違うので
それはないな。という結論に達した。
(そういえば、プロローグに登場したトラ。闘技場に戻されちゃうんだよね・・・・・・。)
私は猛獣使いではないけれど、怪我をしていた記憶のあるあのトラが闘技場に連れ戻されるのは可哀想だと思い。
交渉を決意した。
住む場所はどうしよう。とか思わなかったのは、この世界での私の記憶に家の住所が記憶されていたからだ。
私は早速闘技場に道行く人に尋ねながら向かった。