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猛獣使いとお姫様〜with猛獣たちと魔法使い〜

第4章 第2章 猛獣たちと一緒


「熱くはないよね? どう食べれる?」
「全然熱くないよ! すごく美味しい!」
「最高にうめー・・・・・・体に染み渡るぜ」
「・・・・・・あぁ、うまい。人間の食べ物を口にしたのは久しぶりだ。」
「なんで俺だけスープだけなんだ。」
皆絶賛な中アルフレートだけ不満気なので
「だって、アルはいきなり食べるとむせちゃうでしょ。」
「なんだそのアル。というのは」
まともな食事をしたせいか少しだけ元気になった4匹
「アルフレート。だからアル。ダメ?」

「先ほど俺たちの事情を知っているようなことを言っていたが、名前まで知っているのか」
「ライオンがマティアス、狼がアルフレート、アヒルがルシア、ウサギがエリクでしょ。」
『!!』
そりゃ、名乗ってないのに知ってたら驚くよね。
「・・・・・・君は一体どこまで知っているんだ。」
しばらく間を置いてマティアスにそう尋ねられた。

「皆がファザーンの王子で、船に乗っている最中襲われ気が付いたら動物になっていた。元は人間だから動物たちが食べるような
生ものはどうしても食べれなくて、衰弱する一方。それと自分たちが元の姿に戻るには人間の協力者が必要。ってことくらいまでは」
「ほぼ全てじゃないか。」
「あ、でも君たちをその姿にしたのは私じゃないからね。」
そこは念を押しておく。

「君に敵意は感じないし、それは嘘じゃないようだな。」
「あ、でも・・・・・・実はまだ知り合いってほどじゃないんだけど。猛獣使いを目指してるティアナって可愛い女の子が居てね。
 その子が相棒の猛獣を探してるらしいから、協力をお願いしようと思うんだけど。ってかもう来るように伝言お願いしたしね。」
「あぁ、確かに聞いていたが、その子は信用できるのか?」
「むしろ私が君たちを買ってなかったら、今頃彼女の家に行ってたところだし・・・・・・」
「猛獣使いなら、その可能性は十分にあり得るな。」

「でもさ、オレだったら絶対信じねーよ、こんな胡散臭い話。」
「私だって自分の目で見るまでは夢だと思ってたよ。」
そんな談笑が出来る程度には、4匹は回復したらしい。
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