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猛獣使いとお姫様〜with猛獣たちと魔法使い〜

第2章 序章 ゲームと私と転生と


地面にぶつかるとまだ意識はあった為か、衝撃と共に激痛が走る。
頭から血が流れ痛みを味わいながら段々と意識が遠のく
周囲の喧騒も聞こえなくなっていき、
(自業自得だな)
なんて自嘲しながら意識を手放した。

もし、生まれ変われるならゲームの世界に行きたい。
なんてたまに思っていたことはあったっけど。

真っ白な空間で目を覚ました私。
そこは漫画やアニメ、ゲームなんかで現実世界から異世界に行く所謂トリップ
をする人たちがよく通るような空間に似ていた。
「ねぇ、もし君の願いが叶うとしたらどうする?」
頭上から聞こえてきた幼女の声に私は首をかしげる。

(私が願っていたこと・・・・・・ゲームの世界に行きたい。ってやつ?)
「そう、ソレ!」
声には出していなかったはずだけど、その声の主はまるでお見通しであるかのように答えた。
「君は本当にゲームの大事にしてくれたし、楽しんでくれた。だからそんな君をゲームの世界に招待したいと思ってね。」
無邪気な声で彼女はそう続ける。

(本当にゲームの世界に行けるなら、行ってみたいけど。)
「でしょでしょ? 実はね君がやった作品の中でも特に君を招待したい! って世界がいるんだ。」
(どのゲームだろう。いろんなゲームやってるけど、特に多いのはRPGか乙女ゲ―かな)
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