第6章 守りたいもの
「爆豪くん。無事で良かった…本当に、良かった。爆豪くんが死んだらどうしようって思った。」
「簡単に死んでたまるか。」
「私、爆豪くんが好き。もう爆豪くんと二度と離れたくない。爆豪くんを守りたい。」
「馬鹿抜かせ。女に守られるなんてかっこ悪いだろうが。」
「…私の方が強いもん。だから、私が、」
守りたい。そう続けようと思った言葉は爆豪くんの唇によって遮られた。そしてそのままさっきまで爆豪くんが寝ていたベッドへと押し倒された。
「好きな女くれえ守らせろや。」
「え?」
「嗚呼…クソッ!お前よりゼッテー強くなる!そんでお前の事は俺が守る!二度と泣かせたりなんかしねえ!だからいつもみたいに、ムカつく笑いでも浮かべて俺の踏み台にされてろ。」
「…うん。待ってる。だから、早く私より強くなってね。」
そう言ってまた私達はキスをした。