第6章 守りたいもの
「ふざけるな。こんな…こんなァ…こんな…あっけなく…ふざけるな…失せろ…。…消えろ…。」
「奴は今どこにいる死柄木!」
「おまえが!嫌いだ!」
ワープゲートから大量の脳無が出現してきた。黒霧は気絶している筈なのに…!なんで!?
「シンリンカムイ絶対に放すんじゃないぞ!筒井少女!」
「やってます!」
オールマイトに指示され、体の活動限界まで体内の酸素を奪った。それを脳無に対しても行ったが、能脳無にはそれが効かないのか、何事もなかったかのように拳を振るいはじめる。
「お"!?」
爆豪くんの口から黒い何かが吹き出した。その黒い何かは、爆豪勝くんの口からどんどん溢れてきて、爆豪くんの体がを一気に覆った。
「…っだこれ体が…飲まっれ…、」
「…やだ…っ!爆豪くん!」
爆豪くんに手を伸ばしたが、私の手は爆豪くんの体に触れる事が出来ないまま、爆豪くんの体はその黒い物体に飲み込まれた。そして爆豪くんは私の前から消えた。
「筒井!気をしっかり持て!全員持ってかれるぞ!」
シンリンカムイさんが捕縛していた敵連合達も口から溢れ出てくる黒い物体に飲み込まれていく。
「────私も連れてって!」
「馬鹿!前に出るな!」
敵連合の一人に手を伸ばしたが、黒い物体は私の体を飲み込んではくれなかった。
「すみません皆様ァ!」
先輩ヒーローに謝罪の言葉をシンリンカムイさんが述べたが、エッジショットさんはシンリンカムイさんのせいじゃないと言った。そして大勢の脳無が私とオールマイトに飛び掛ってきた。それをオールマイトは一振りで薙ぎ払った。そしてエンデヴァーにこの場の指揮を任せると言って、オールマイトは走り出した。
「待って!オールマイト!私も────っ!」
「筒井!お前がここに来る為の条件は何だった!?」