• テキストサイズ

【MHA】vs.

第2章 日常に融けゆく


 そして迎えた雄英体育祭当日。花火の音共に開催を告げた。控え室に集まる生徒達。心のどこかで私のには敵わないと思いながらも、年に一度のビックイベントに、皆何時もよりいい表情をしていた。


「皆、頑張ろうね。」


『そして今年こそ彼女を止められる卵は現れるのか!?筒井日菜子率いるヒーロー科、三年A組入場!』


 沸き起こる歓声の中、ステージへと入場する。例年より観客の出入りが少なく感じた。まあ、今年の大注目は敵と交戦を交えた爆豪くんのクラス。私だって見たいもん。
 次々と選手が入場し、始まった雄英体育祭。


「選手宣誓!生徒代表、三ーA、筒井日菜子!」


 名前を呼ばれ舞台へと上がった。


「宣誓。私達雄英学園三年生一同は、ヒーロー精神に則り、正々堂々と全力でを出し切って戦う事を誓います。」


 三度目ともなるお決まりの選手宣誓。去年、一昨年はここで名前を言って終わりだったけど、今年は違う。


「まあ、私に勝てる人なんていないと思うけど。…えっと、せいぜいいい踏み台にでもなってねモブ共。生徒代表三年A組筒井日菜子。」


 私の口から突如として吐かれた暴言に先生達も含め、皆一瞬呆気に取られていた。が、別のクラスから調子に乗んなよ!ふざけんな!と声が上がる。その罵声に私は頬を緩めた。爆豪くん、いつもこんな気持ちなのか。なんかちょっとハマっちゃいそう。


「ちょっと日菜子!今の何!?」
「今年は頑張ろうと思って。」


 そう言ってアキちゃんの問いかけにピースサインをして答えた。
/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp