• テキストサイズ

【MHA】vs.

第2章 日常に融けゆく


 先生に申請し、借りてきた訓練室の鍵を握り、爆豪くんの隣を歩いた。爆豪は黙って私の隣を歩く。爆豪くんが私の隣を歩くのは初めての事で、なんだか不思議な気持ちだった。爆豪くんが私の元に現れる時は決まって攻撃を仕掛けてくる時。だから隣を歩くなんて今までにない事だった。
 訓練室の鍵を開け、私は更衣室へ。爆豪くんは男の子だし、多分そこでそのまま着替えるだろう。更衣室で体育服に着替え、訓練室へ戻った。


「取敢ず、私に一撃でも入れられるようにするのを目標にしようか。」


 低い目標設定が不満だったのか、鋭い目付きで私を睨みつける爆豪くん。だが文句は言わない。爆豪くんは見た目と違って結構頭がいい。感情的に動いてるように見えて意外と周りをよく見ている。


「それじゃあ始めようか。」


 こうして私と爆豪くんの特訓が始まった。
 私相手じゃなければ、実にいい個性。爆破なんて派手だし、攻撃力もある。加えて高い身体能力に判断力。でも、私と爆豪くんの個性の相性は最悪。身体能力のみで私に勝たないといけない。相手が普通の女の子であれば、そりゃあ男の子である爆豪くんの圧勝だろうけど、爆豪くんよりも二年長くここで学んできた私。経験が違う。

/ 56ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp