第3章 こたつでミッチョン進行中
先生までオイラを除け者にするつもりなんだ?
だったらいいよ…
「オイラ…スネてやる!」
オイラは机の下にもぐって、お膝をかかえた。
「サトくん、出てらっしゃい?」
「や〜ら! みんなでオイラのこと除け者にするんでしょ? オイラ見たことあるもん。テベビのニューシュでやってたもん。なかまハズレにされるの、“イジメ”なんでしょ?」
先生も、カズくんもジュンくんも…ショウくんも、み〜んな嫌いだ…
オイラはだんだん悲しくなってきた。
でも、男の子は泣いちゃダメなんだ…
父ちゃんがいつも言ってるモン…
「もう、オイラのことはほっといて!」
「あのね? サトくんは勘違いしてるんだよ? みんなサトくんが大好きんだよ?」
大好きなもんか…
大好きだったら除け者なんかにするはずないもん…
「オイラ嫌われ者でいいもん…」
“イジメ”にあったらどうするんだっけ?
あっ、そうだ…
「オイラ、“トウエンキヨヒ“するからね?」
本気なんだから…
「分かったわ…。理由は言えないけどね、みんなサトくんに喜んで貰おうと頑張ってるの。仲間外れにしようなんて、これっぽっちないんだからね?」
ほんとに?
ほんとにそうなの?
オイラ…喜ぶ事なの?