第3章 こたつでミッチョン進行中
俺は翌日からケーキ作りの練習を始めることにした。
昼間は会社にも行かなきゃならないから、カズが寝てからの僅かな時間を、ケーキ作りの練習時間に宛てることにした。
…とは言っても、ケーキなんて生まれてこの方、ただの一度だって作ったことないし…
さぁて、どうするよ?
そうだ!
俺はカズのゲーム用にと、最近購入したばかりのタブレットをキッチンに持ち込んだ。
開いたのは、巷で話題(?)のクック〇ッド。
やっぱお誕生日だから、ま~るいケーキだよな?
子供だし、デコレーションとかもした方が喜ぶよな…
必要な材料を一通りカウンターに並べ、タブレットと睨めっこを始める。
なになに?
ボールに卵を割って砂糖を何回かに分けて入れて、それから…?
ハンドミキサーで角が立つまで泡立てる、と…
ん?
ハンドミキサー、って”シャカシャカ”のことだよな?
でも、”角”ってなんだ???
「あぁ~、もうわっかんねぇ~!」
悪戦苦闘の末、やっとの思いで作り上げた記念すべき人生初の”チョコクリームケーキ”は…
当然だけど、見事大失敗に終わった。
誕生日までは約一週間か…。
まだまだ練習が必要だな。
カズのために、パパ頑張るよ(ง •̀_•́)ง