第3章 こたつでミッチョン進行中
雅紀side
…で、今に至る、って訳ね?
「でもさ、カズ? いくら悔しくっても、嘘はダメだよね?」
スプーンとフォークをお皿の上に置き、空いた手を膝の上でもじもじさせカズが俯く。
「…ごめさぁい」
カズの気持ちが分からないでもない。
カズはきっとショウくんに嫉妬したんだと思う。
カズもショウくんに負けないくらい、サトくんのことが好きだから。
「分かればいいよ。さ、ご飯食べよ?」
「…はぁい」
再びスプーンとフォークを手にすると、カズが鼻を啜った。
「サトくんに喜んで貰えるお誕生日会にしような?」
カズの頭をポンと叩くと、途端にカズが笑顔を弾けさせた。
「うん! でね、パパにお願いがあるの」
「なに? パパに出来ること?」
「あのね…?」
なんだか嫌な予感しかしないのは、俺の気のせいだろうか?(;^_^A
「サトくんね、チョコのケーキが好きなんだって?」
フムフム、それで?
「パパ、作れるよね?」
な~んだ、そうゆうことね(*^^*)
……ってはぁΣ(⊙ω⊙)?
「ちょ、ちょ、ちょっと待てカズ。それは…」
「出来ないの?」
カズが寂しそうな目で俺を見あげる。
俺、弱いんだよね…、その目(^。^;)
「い、いや、出来る! パパに任せなさい!」
言っちゃった…。
大威張りで、胸なんて叩いちゃってさ…。
どうすんのよ…?(;^_^A