第3章 こたつでミッチョン進行中
「すぐ夕飯にするから、先にお着換えして保育園の鞄お部屋に置いておいで?」
「は~い! あっ、パパ、アレ出しといてね?」
「分かったからお着換えとカ~バ~ン!」
「は~い!」
やれやれ…ε-(´-`*)
さて、この割れてしまった卵をどうしようか…
カズにはハンバーグって言ったけど、オムライスにするか…
鼻歌交じりでパタパタと駆けて行く背中を見送る。
「やっぱハンバーグは絶対だよな…」
袋の中から割れてしまった卵のパックを取り出し、ボールに移すと、俺は夕飯の支度を始めた。
「あっ、そう言えば…」
カズに頼まれていたことを思い出し、もう一つの袋から折り紙の束を取り出す。
しかし一体こんなに何に使うんだろうか?
「パパ~、鞄置いて来たよ。お着替えもしたよ。ねぇ、折り紙は? 出しといてくれた?」
「うん。そこに出しといたよ」
「ありがと~」
カズが折り紙の束を手に、こたつに足を突っ込む。
「ところでそんな大量の折り紙、どうすんの?」
袋の接着面をぺリぺリと捲りながら、カズが俺を振り向く。
その顔はちょっとだけ赤くて…?
「あのね? 誰にも言わない?」
えっ、なにその顔は…Σ(⊙ω⊙)
超照れてんだけどぉ?
「言わないから教えて?」