第27章 こたつでメリクリ🎄
「どうする? 誰が最初に挿れる?」
え、な、何…を?
「それはお前、年功序列だろ?」
え、え、え?
「年とか、不公平過ぎません?」
「ここは一つ、男気ジャンケンでもしとく?」
「そうだな、そうするか」
いやいや、何が〝そうするか〟なのか、僕にはさーっぱり分かんないんどけど?
っていうか、誰かが喋るたびに、僕のナニに息がかかって…ちょっとヤバいかも…
足も、両足首ガッツリホールドされてて、閉じたくてとじられないし…
結局、4人がこたつの中でジャンケンをする間も、僕はどうすることも出来ず、ただただモジモジするしかない。
なのに、そんな僕の気も知らず…
「ねぇ、まずは解さないとなんじゃない?」
「確かに…」
「リーダーのケツの穴、ふくらはぎ同様に筋肉質ですからね」
「…だな」
ってさあ、筋肉質ってどういうこと?
「あ、オレ、良い物持ってきたんだ」
「何です、良い物って」
うぅ〜、相葉ちゃんの言う〝良い物〟ッて、ちょっと怖いんですけど?
「ほらコレ」
じゃじゃーんとばかりに、相葉ちゃんが何やら取り出し、皆の前に差し出した…っぽい。←だって僕には、こたつの中の出来事は見えないからね。
「お、すげぇじゃん!」
「でっしょー!」
やたらウキウキワクワク気味な翔くんの声と、相変わらず自慢げな相葉ちゃんの声。
でも僕には、何がそんなにウキウキワクワクなのかも、自慢する程凄い物なのかもサッパリ分かんない。
だからかな、滅茶苦茶心臓バクバクなんですけどぉ!
「ククク、どんな反応するんでしょうね?」
「そりゃお前…」
「フッ…、楽しみ過ぎだな」
うんうん、僕もドキドキだけど、ちょっと楽しみだよ♡
…って、僕ってば期待しちゃってる?