第25章 こたつ片付けなきゃね
お腹も満たされ、こたつがなくなって広々としたリビングで、和と二人まったりしている時だった。
玄関のチャイムが鳴った。
「来た?」
「うん、来た!」
我先にとばかりに、和が玄関へと走り出す。
そして玄関ドアに向かって、
「ちゅくえやさんですか?」
と声をかけた。
「はい、喜多川家具です」
返ってきた声に、和が首を傾げた。
「ちゅくえやさんじゃないって…._.`)シュン」
いやいや、流石に”机屋さん”ではないから…(;^_^A
「はい、今開けます」
俺は和を押し退け、玄関ドアを開いた。
立っていたのは、繋ぎを着たお兄さんが二人。
不思議そうにしている和をよそに、俺は”こっちです”と二人を子供部屋へと案内した。
次々と運び込まれる大きな箱に、和の目もどんどん期待で輝いて行く。
「これで完成です」
「うわぁ、僕のちゅくえだ~♪」
早速椅子に座ってクルクル始めた和。
子供って、絶対やるんだよな…(笑)
そんなことを想いながら、玄関先で二人にお礼を言って見送った。
「どうだ、和。勉強頑張れそう?」
引き出しを開けては閉め、また開けては閉めをしながら、和が満面の笑みで俺を見た。
「パパありぁと。僕お勉強い~っぱいする」
うん。
パパは和の喜ぶ顔が見れて嬉しいよ(*^^*)