第25章 こたつ片付けなきゃね
その晩は、和と二人で、ささやかだけど卒園のお祝いをした。
こたつのなくなった足元が少しだけ寒く感じる。
「ねぇ、パパ? ちゅくえ、置く場所間違えちゃったの?」
その言葉に、俺の箸が止まる(OoO;) ドッキーンッ!
「えっ? あ、あぁ、そうだね、パパ間違えちゃったみたい…だね…(;^_^A」
子供だからと言って、侮れないな…(>_<)
「ふ~ん…。じゃあこたつもう一回出そ?」
出来ることなら、俺もそうしたいよ?
なんたって、さっきから足元スースーしてるしさ
でもさ…
「もう春だから…」
丁度その時、テレビで東京に桜の開花宣言のニュースが流れた。
そう、季節はもう春なんだ。
四月になれば、和も小学生だ。
気持ちも新たに引き締めないと…
「また寒くなったら出そうな?」
季節が巡って、また冬がやって来る。
その時まで、こたつは納戸の奥に仕舞っておこう。
「約束よ?」
「約束だ」
寒い冬がやって来る、その時まで…
おわり♡